私は子どもの頃から漫画を読むのが大好きで、よく漫画絵をらくがきしていました。お話を作るのも好きだったので、小学校低学年のころにはストーリーのある漫画の真似ごとのようなものを描いて、遊んでいました。
最初、鉛筆だけでノートに描いていたのが、そのうち原稿用紙やペンというものがあるのを知って、それらを買ってきて使うようになりました。そうして完成させた作品を、中学生の時に雑誌の漫画募集のコーナーに投稿しました。何度か投稿した末に、高校一年生のときにデビューに値する賞を頂いて、プロになることが決まったのです。
はじめから、「どうしても漫画家になりたい!」と考えていたかというと、そうではありませんでした。漫画家になれたらいいなあと憧れはありましたが、絶対になる、と思ってはいなかったのです。当時はまだ、自分の可能性というものがどこかに向かって伸びているのか、そんなにちゃんとは判断できませんでした。
自分の将来についてまだ深く考えてはいませんでしたし、また(1)小説家や童話作家になりたいと思ったこともありましたし、アイドル歌手のようにテレビに出たいねと、友だちと歌や踊りを練習したこともあります。映画監督にもカメラマンにも、デザイナーにもなってみたいと思ったのです。
Question 1
この文章の内容と違っているのはどれか。
- 小学生のころ描いていた漫画には、ストーリーはなかった。
- 小学生のころすでに漫画のようなものを描いて進んでいた。
- はじめは鉛筆で描いていたが、その後、ペンを使うようになった。
- はじめはノートに描いていたが、その後、原稿用紙を使うようになった。
Question 2
この人が漫画家になるスタートになったできごとはどれか。
1.テレビに出るために歌や踊りを練習したこと。
2.憧れていた漫画家に、「あなたならきっとなれる」とほめられたこと。
3.初めて漫画募集コーナーに投稿した時に、大きな賞をもらったこと。
4.雑誌の漫画募集コーナーに何回も投稿して、高校の時に大きな賞をもらったこと。
Question 3
この人について、正しいのはどれか。
- 漫画家になれたらいいという憧れだけで、なりたいと思ったことはなかった。
- 将来の希望について、はっきりとした考えを持っていなかった。
- 漫画が得意で、必ず漫画家になれるという自信をずっと持っていた。
- 自分の将来について深く考え、ずっと漫画家を目指して頑張っていた。
Question 4:
(1)に入る文はどれか。
1.漫画家以外のいろんなものにも憧れていました。
2.早く自分の将来を決めたいと思っていました。
3.私の仕事について、親に相談しなければなりませんでした。
4.漫画家以外の仕事については何も知りませんでした。