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JLPT N3 Reading Comprehension
私は子どもの頃から漫画を読むのが大好きで、よく漫画絵をらくがきしていました。お話を作るのも好きだったので、小学校低学年のころにはストーリーのある漫画の真似ごとのようなものを描いて、遊んでいました。 最初、鉛筆だけでノートに描いていたのが、そのうち原稿用紙やペンというものがあるのを知って、それらを買ってきて使うようになりました。そうして完成させた作品を、中学生の時に雑誌の漫画募集のコーナーに投稿しました。何度か投稿した末に、高校一年生のときにデビューに値する賞を頂いて、プロになることが決まったのです。 はじめから、「どうしても漫画家になりたい!」と考えていたかというと、そうではありませんでした。漫画家になれたらいいなあと憧れはありましたが、絶対になる、と思ってはいなかったのです。当時はまだ、自分の可能性というものがどこかに向かって伸びているのか、そんなにちゃんとは判断できませんでした。 自分の将来についてまだ深く考えてはいませんでしたし、また(1)小説家や童話作家になりたいと思ったこともありましたし、アイドル歌手のようにテレビに出たいねと、友だちと歌や踊りを練習したこともあります。映画監督にもカメラマンにも、デザイナーにもなってみたいと思ったのです。 Question 1 この文章の内容と違っているのはどれか。 Question 2 この人が漫画家になるスタートになったできごとはどれか。 1.テレビに出るために歌や踊りを練習したこと。2.憧れていた漫画家に、「あなたならきっとなれる」とほめられたこと。3.初めて漫画募集コーナーに投稿した時に、大きな賞をもらったこと。4.雑誌の漫画募集コーナーに何回も投稿して、高校の時に大きな賞をもらったこと。 Question 3 この人について、正しいのはどれか。 Question 4: (1)に入る文はどれか。 1.漫画家以外のいろんなものにも憧れていました。2.早く自分の将来を決めたいと思っていました。3.私の仕事について、親に相談しなければなりませんでした。4.漫画家以外の仕事については何も知りませんでした。
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JLPT N3 Reading Comprehension Texts
テクノロジーと私たちの生活 近年、テクノロジーの進化によって私たちの生活は大きく変わりました。例えば、インターネットの普及により、人々は簡単に情報を得ることができるようになりました。スマートフォンがあれば、どこにいても友人や家族と連絡が取れるだけでなく、銀行の手続きや買い物もできます。また、オンライン学習が可能になったことで、どこに住んでいても好きな講座を受けられるようになりました。 一方で、テクノロジーの進化にはいくつかの問題もあります。SNSなどの普及によって、人と直接会って話す機会が減ったと感じる人も多いです。また、インターネット上の個人情報の流出や、スマートフォンへの依存も増えています。 さらに、AI(人工知能)技術の発展も私たちの生活に影響を与えています。AIは、医療や金融などさまざまな分野で活用されており、人間の作業を効率化する役割を担っています。しかし、AIの発展に伴い、「将来、仕事が奪われるのではないか」という不安の声もあります。ある研究によると、今後10年以内にいくつかの職業がなくなる可能性があると言われています。 テクノロジーの進化は私たちの生活を便利にする一方で、新たな課題も生み出しています。私たちは、これからの技術の進化に対して、どう向き合っていくべきなのでしょうか。 Q. テーの進化によって、私たちの生活にはどのような変化がありましたか。 Key Vocabulary and Grammar Points: カメムシについて カメムシは、日本に広く分布している昆虫の一種です。秋から冬にかけて、家や建物の中に入り込むことがあり、多くの人にとって迷惑な存在です。カメムシは独特の強い臭いを持っており、危険を感じるとその臭いを放ちます。そのため、日本では「くさい虫」として知られ、嫌われている昆虫のひとつです。 カメムシの臭いは自己防衛のためで、敵から身を守る役割を果たしています。この臭いは非常に強烈で、服や家具に染み付くことがあるため、カメムシに触れた際にはすぐに対処する必要があります。例えば、カメムシが家の中に入ってきた場合、無理に手でつかまえると、臭いが部屋に広がってしまいます。そのため、カメムシがいる場所を確認し、できるだけ直接触らずに、ティッシュや紙で包んで外に出す方法が推奨されています。 また、カメムシは農業にも悪影響を与えることがあります。彼らは植物の汁を吸うため、作物に害を及ぼすことがあるのです。特に米や果物など、私たちの生活に欠かせない食料に被害をもたらすことが多く、農家にとっては大きな問題となっています。近年、カメムシの増加が見られ、防除(ぼうじょ:害虫などを取り除くこと)の方法も工夫されるようになりました。 興味深いことに、カメムシは温度や湿度に敏感で、気温が下がると暖かい場所を求めて建物の中に入る傾向があります。そのため、秋になると家やビルの中でカメムシが見られることが増えるのです。この行動はカメムシにとって生き残りの手段ですが、人々にとっては困ったことでもあります。 カメムシの特徴や行動を理解し、適切に対応することが大切です。無闇に(むやみに:深く考えずに、むやみにすること)刺激せず、できるだけ触らずに追い出すことが、カメムシとの共存のための最善の方法でしょう。 Vocabulary and Grammar Points 阿波踊り (Awa Odori) について 日本の四国地方にある徳島県では、毎年8月に阿波踊り(あわおどり)という伝統的な祭りが開催されます。阿波踊りは400年以上の歴史を持つ日本でも有名な盆踊りのひとつですが、実は日本国外ではあまり知られていません。阿波踊りは徳島県の古い名前「阿波」に由来しており、地元の人々だけでなく、観光客も多く集まります。 阿波踊りの特徴は、独特な踊りの動きと、楽しい雰囲気です。踊り手は色鮮やかな衣装を身にまとい、太鼓や笛などの伝統的な楽器のリズムに合わせて踊ります。「踊る阿呆に見る阿呆」という言葉がよく使われ、これは「踊る人も見る人も阿呆(ばか)なら、みんなで楽しもう」という意味です。この言葉は阿波踊りの精神を表しており、参加する人も見る人も一体となって盛り上がる祭りの魅力を表しています。 阿波踊りは、連(れん)と呼ばれるグループが集まり、それぞれのスタイルで踊ります。連には伝統的なものもあれば、新しいスタイルを取り入れたものもあり、毎年少しずつ変化しています。また、子供から大人まで幅広い年代の人々が参加するため、家族連れにも人気です。特に夏の暑い夜、たくさんの人が集まり、街中で踊り続ける光景は圧巻です。 阿波踊りは、徳島県だけでなく、東京の高円寺(こうえんじ)や神奈川県の川崎(かわさき)など、他の地域でも行われるようになりました。徳島県に行かなくても、阿波踊りの文化や伝統を体験できる機会が増えています。このように、阿波踊りは地域に根付いた文化でありながら、他の場所にも広がり、現代的な形で受け継がれています。 阿波踊りに参加するためには、特別な踊りの技術は必要ありません。ただし、連の一員になるためには練習が必要です。観光客も「飛び入り連」というグループに参加して、簡単な踊りを体験することができます。阿波踊りの会場に行けば、祭りの楽しさと日本の伝統を肌で感じることができるでしょう。 Question 1 阿波踊りの「踊る阿呆に見る阿呆」という言葉の意味は、次のうちどれですか。 Correct Answer: 2. 踊る人と観る人が同じように楽しむことを意味する。(This phrase means that both the dancers and spectators enjoy together.) Question 2 阿波踊りにおいて「連」とは何を指しますか。 Correct Answer: 3. 特定のスタイルで踊るグループのこと。(In…
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JLPT N3 Reading comprehension in context
日本のある湖で、小学生が写真を [16]、その写真にワニ(注1)が写っていたこと [17] ニュースになりました。そして、その写真を動物の専門家たちが集まって調べました。 最初は「ワニだ」 と言っていた人もいましたが、写真を大きくして見たり、その湖に行 ちょう って調査したりしてみたところ、その写真の動物は [18]、カメ (2) だということがわ かりました。 日本の湖にいる [19] のないワニがいたということでニュースになりましたが、結果 はカメをワニと [20]。 -1- (注1) ワニ: 川や沼に住む動物 Fill the correct appropriate conjunctions in the numbers in the text provided. [16] 1 撮って 2 撮れば 3 撮ったら 4 撮ろうと [17] 1 が 2 に 3 も 4を [18] 1 ワニはいないが 3 ワニではなく…
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